初誕生

誕生日を祝う習慣のなかった日本でも、「初誕生」だけは、昔から祝う習慣があった。

力餅や、立ち餅と呼ばれる餅をつき、子供に背負わせて歩かせるならわしが各地にあった。
餅は一升をつくことにし、一升は、一生に通じ、一生、健康で力強くあってほしいという、親の願いをこめたもの。
餅(地方によっては米の場合もある)を子供に背負わせて、歩いたといっては力もちだと喜び、倒れたといっては大きくなっても家を離れないだろうと喜ぶ。