初誕生にまつわるならわし

これまでの子ども(上の子ども)が丈夫でなかった場合

次の子どもは塞(さい)の神の前に捨て、だれかに拾ってもらって塞の神さんの子どもとして育てた。
塞の神は、集落の境界にあって、その集落を外敵から守ってくださるというところから、その強さにあやかろうとしたものである。
そして男の子であれば名前を才太郎、女の子はサイなどと「サイ」という語をかぶせるようにしていたという。