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向田邦子さんの思いやり

一人で生活している女性の友人が風邪で寝込んだことを知った故向田邦子さん(作家)は、その友人に「後、15分ほどしたら、あなたのマンションのドアをあけといてちょうだい。あなたのたべるもの、なげこんどくから」と短い電話をした。

それから、その時間が経過して、ドアのあたりで物音が聞こえたので、友人は起きて玄関に出ると、向田さんの姿はなく、そのかわり鍋から湯気のたった手作りの料理数品とメモの入った封筒が並べてあった。
メモには、「風邪は食べないと治りません。スープはお鍋ごと暖めてもよし、食べる分ずつレンジで暖めてもよし……」。
最後には、「鍋は家にいっぱいります。治ってから返してください。はやくよくなって、もっとおいしいものを食べにいきましょう」

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