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除夜の鐘
忙しかった1日に一息ついた頃、「除夜の鐘」が鳴り出す。
除夜の鐘は、中国の仏教儀式が奈良時代、日本に伝わり、江戸時代から盛んに行われた。
百八つの煩悩を消し去り、新年を迎えるという意味で、鐘のつき方は百七つを旧年中、一つを新年になってつくのが正しいとされる。
鐘をつき終えたら、すぐ初詣に出かける地方もある。
神社では、夜通し篝火(かがりび)を焚くところもあり、京都の八坂神社では、「白朮詣(おけらまいり)」
といい、篝火から吉兆縄に火を移し持ち帰り、雑煮などを煮る火種として使うことにより、けがれや邪気を払う。
また、大晦日は、「年篭り」といって、神社にこもり、一晩中寝ないで歳神様を迎えるならわしがあったり、早く寝ると「しわが増える」とか、
「白髪になる」などの言い伝えもある。
ほかに歳の湯といって大晦日に風呂に入る風習もあった。
入浴の習慣があまりないころは、一年の垢を落としサッパリした気持ちで新年を迎えようということだったようだ。
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