通夜振舞いの接待

供養のために通夜式後、「通夜振舞い」といって弔問客を軽い酒食でもてなす。

読経と焼香が一通り終わったら、喪主か親族代表、または世話役代表が挨拶し、弔問客を通夜振舞いの席に誘う。
僧侶を控え室に案内し、着替えをすませてもらう。
供養の席をつくっている間に、喪主は、僧侶の控え室へ茶菓を運ぶと同時にお礼の挨拶を述べ、翌日の時間の確認などをした後、通夜振舞いの席に案内する。
通夜振舞いをしない場合や、僧侶の都合でとどまれない場合は、「御車料」のほかに、「御膳料」として別にお金を包む。
通夜振舞いでの僧侶への接待は、家族と同席でかまわないが、最上席についてもらうのがマナー。
通夜振舞いは、元来は精進料理で、肉や魚の生臭物はさけたものだが、最近はあまりこだわらず、一部の地域を除いて、ほとんどの地域で簡素化されているようだ。
実際、東京近郊では通夜振舞いの席に着くのは親戚かごく親しい人で、一般弔問客には、その代わりに引き出物(いなり寿司とお酒など)を渡す場合が多くなっている。
要は、夕刻から通夜の弔問客の労をねぎらうもの。
昔から通夜振舞いの酒は「身あらいの酒」、「清めの酒」などと呼ばれ、故人が無事に成仏できるようにとの遺族の心尽くし。酔うほどにはすすめない。

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