冠婚葬祭用語辞典【葬】について
人はなんと周りの人たちを悲しませ、大騒ぎをさせてこの世を去って逝くのだろう。
なにもできない主役の「葬儀」のために、遺族やこの世でゆかりのあった人たちが、少なくとも数日間は駆け回らなければならない。
しかし、この「葬儀」の忙しさが、残された人たちを悲しんでばかりはいられない状態に追い込み、何とか夢中で過ごさせる……。
いずれはわが身も、人様に迷惑をかけ、お世話になる。
その人の葬儀は、リハーサルもやり直しもできない。それなのに、「死」は突然やってくる。
葬儀自体は、専門家である葬儀社がそつなく運んでくれるが、自分は、喪家側として、会葬者側として、世話役側として、故人のために何をしたらいいのかをしっかり把握しなければならない。
失敗をさけ、故人に対する真心のあらわれを、一番そのとき、そのときでふさわしい行動をとることによってあらわし、自信をもって、その場に臨めるように、お役に立ちたい、地方によって違うことを理解してもらい、心やすらかな「葬儀」であるようお祈りする。
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