キリスト教式葬儀のすすめかた プロテスタント
キリスト教式葬儀のプロテスタント系の葬儀をみてみよう。
●葬儀前
ほんどが教会で行われる。
祭壇の飾りは、牧師の指示で葬儀社が行い、棺を花で覆うように飾ることが多いようだ。
やはり、供花の贈り主の名札はつけない。
棺が家を出る前に、牧師は喪家を訪れ、遺族や近親者らと賛美歌を歌い、聖書を朗読して出棺の祈りをささげる。
続いて、最後の対面をして教会へ向かう。
●葬儀・告別式
教会葬では、一般参列者も定刻前に入堂、着席をする。
葬儀はオルガン演奏で始まり、それを合図に参列者が起立して、迎える中を、牧師を先頭にして棺、遺影、遺族の順に入堂する。
プロテスタントでは、開式や閉式の辞は行わない。
祭壇に棺を安置し、遺族、近親者などが着席したら、牧師は司式席に立ち、聖書を朗読する。
葬儀の式次第は、入り口で各自に渡される。
教会により異なるが、一般に司式は牧師が行い、葬儀と告別式は一つの儀式として続けて行われる。
▲葬儀・告別式の式次第
1.オルガン演奏
2.聖書朗読
3.賛美歌合唱
4.聖書朗読・祈り
5.故人略歴紹介
6.牧師の式辞
7.祈り
8.弔辞・弔電披露
9.頌栄(神の栄光をたたえる歌)
10.オルガン演奏
11.喪主の挨拶
12.牧師に続き、喪主以下一同の献花
13.会葬者の献花
賛美歌を歌うとき、起立の指示があるが、歌えなくても起立し、歌詞をみるようにする。
●火葬と後飾り
キリスト教では本来土葬だが、都市地では禁止のため、一般に火葬されている。
火葬場に着いたら、火葬に付す前に、棺を花や十字架で飾り、神父(牧師)に祈ってもらい、聖歌を合唱する。
骨揚げは、仏教の習慣をそのまま取り入れている。
ただし、遺骨は黒い布地で包む。
埋骨の日にも決まりはなく、一ヶ月の召天記念日が標準。
それまでは、遺影や花を祭壇に飾る。