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新盆
人がなくなって、最初に迎えるお盆のことを「新盆」という。
新仏を出した家では、盆提灯を飾り、この年の盆は特に丁寧に供養を営む。
この盆提灯は、亡くなった人の霊が家路をたどるときの道しるべと言われ、新盆に限り、白い提灯を使うのがしきたりだったが、
最近はあまり色にこだわらなくなった。
また、この提灯は、新盆を迎える家で整えることもあるが、親戚が贈るのがならわし。
十三日の夕方には、墓地や門前で迎え火をたき、提灯に火をともす。
家紋入り提灯には、 大内行灯タイプと吊し提灯タイプがある。
家紋入り提灯は、一般的には対(つい:2個)で飾りるが、最近では、住宅事情などの都合により1個で飾ることも多くなった。
また、提灯に家紋を入れる風習は、関東地方と関西地方では異なり、関東地方では施主だけが家紋を入れるが、
関西地方では贈答用の提灯にも家紋を入れて贈る場合が多く見られる。
また、この白い提灯は新盆にしか使えない。
新盆で使った後は、送り火で燃やしたり、菩提寺に納めるのが一般的。
現在では経済的、住宅事情から、毎年使えるような絵柄のついた提灯を贈ることの方が多い。
大内行灯(おおうちあんどん)とは、 足が付いた置き型の提灯のことをいい、回転灯と銘木大内行灯とに分けることができる。 | |
【回転灯】 | 明かりを灯すと、火袋の中に取り付けた回転筒の絵柄が回って見える、とてもきれいな提灯。 回転灯の多くは、素材がプラスチック製で、火袋の絵柄もプリントのため、価格はそれほど高くはない。 |
【銘木大内行灯】 | 木で作られた高級タイプの提灯。 火袋には絹を使用し、絵柄も手描きで仕上げられている。 最近では、火袋を二重にした高級タイプが主流。 |
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