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沖縄の新聞の死亡広告欄は

沖縄県内の各家庭ではふつう「琉球新報」か「沖縄タイムス」のどちらかを購読しており、両紙とも朝刊をひろげると何とも不思議なページが目に飛びこんでくる。それは「死亡広告欄」。

1年間を通じて必ず毎日掲載されている。
沖縄県内だけで、多い日には、1面だけでは収まらず2面にわたって掲載されている。
内地の新聞の死亡広告欄には、社葬や著名な人にかぎるが、沖縄県はそうではない。
内地の人の目には、この黒枠で囲まれた死亡広告欄は異様に映るようで、気持ち悪がる人も多いようだが、沖縄の大部分の人は、毎朝このページをチェックする事から1日が始まる。
ちなみに、新聞社がなんで他人の死んだ事を知る事ができるのかと言うと、「火葬場からの情報」だそうで、葬儀屋が出入りすると同時に、どこからともなく「新聞広告の担当」が現れる。
しかし、この「死亡広告」は、沖縄の社会にとって非常に大切な側面がある。
沖縄の社会は、いわゆる「横型社会」で、地縁・血縁と言うものを、内地から見ると異常なまでに大切にする。
結果、わずかな縁であっても告別式には必ず参列する必要があり、又そうすることが人間関係の大切な潤滑油として機能しているわけである。

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